衰運期<遁甲>(06)

第二衰運期

本命が西方遁甲した時……
西を季節に当てはめますと、秋です。秋は収穫の喜びを得る所です。財政的には余裕があるので遊びに行く、趣味にふける、あるいは結婚の相手を見つけるとか、楽しい事が沢山あります。その反面、西は陽が沈む所でもあります。何とはなしに淋しい気持になって、積極性を失い、覇気・闘志に欠けますから、退きたくもなって来ます。前年度のやり過ぎや、超過してしまった事を反省し、自分を客観的にみつめるには、良い時期です。
九紫火性は西に遁甲すると、必ず暗剣殺をもつ事に注意しましょう。

第三衰運期

本命東北遁甲の時・…‥人生の岐路に立っている時
東北は、俗に艮の方位とも鬼門とも呼ばれている所です。十二支で言えば、丑月(一月)と寅月(二月)の事です。旧暦では、二月の節分からを新年としていますから、旧年が終って新年に移行する所で、何か変化の起る所とみています。

改造・改革・打開・復活と言う意味を持っ、ています。多かれ、少なかれ、一身上の変化に見舞われます。転職・転換・転宅等、出費も重なります。家庭内でも、相続問題・不動産売買・改築等諸問題が起って来ます。然し、自分自身にも行き詰りや停滞感があって仲々はかどりません。意志や希望とは全く反対の逆の目が出たり、思いもかけない裏切りにあったりなどの変動があります。

仕事の手を拡げたり、イチかバチかの投資は生命とりとなります。

二黒土性は東北遁甲で、必ず暗剣殺を持つ事に注意しましょう。

第四衰運期

本命が南進甲の時……

南は太陽の輝やく所ですから、全ての物は明るく照らし出され、蔭にあったものまですっかり現われて来ます。今迄人に知られなかった善行、研究、才能等が認められて、名声や栄誉を得る事があります。然し一方では隠し事や悪事が表面化して、公法に背く結果となる事もあります。

生別、死別の離別作用も生じ易い所です。愛していながら、相手のために別れる、あるいは自分の持っている錐の作用を受けて、相手が離れてゆく場合もあるでしょう。然し、将来に見込みのない事業から離れるとか、悪縁で結ばれていた相手に見切をつけるとかは、書の作用です。ただし、中途退学や事業の中絶等には、充分気をつけなくてはなりません。

四緑木性は南進甲で、必ず剣殺を持つ事に注意しましょう。

第五衰運期

本命北遁甲の時……衰運の極。運期としてほ最低調の時です。活気も失せ、体調も不調です。北は暗くて、寒い所です。

足下を照らす光もなく、見通しも暗い時ですから、新計画、新事業、新しい取引き等ほ見合わせなくてはなりません。

財政的には非常な苦難をと凍なう時です。取り越し苦労や悩みが出て来ますが、無理をすれば手も足も出なくなります。然し、ここは又、出発点になる所でもあります。一番下迄落ちたのですから、これからは登るだけです。生まれ出るには苦しみや、国難があるのは当り前です。夜の明けるのをじっと待つ事です。

恋愛問題、色情問題も起る時ですが、結婚等は翌年の第一盛運期西南遁甲まで待つ方が良いでしょう。

この時を無事に過すには、無理押しをしない事です。柔順な気持で人の意見を聞いて、来年にそなえて、知識を吸収し、情報を収集しておきましょう。

六白金性は北進甲で、必ず暗剣殺を持つ事に注意してください。

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