二十四節気

二十四節気とは、古代中国で作られた季節区分法。春分点を出て再び春分点に達するまでの黄道線を黄経360度とし、これを24に中気と節気等分した位置(各12づつ)を配置したもの。冬至より始めて黄道(太陽の視軌道)を12等分した点を中気といい、中気と中気の中間点を節気という。約15日目に次の気が巡ってくる。これにより、実際の季節とずれている旧暦上での補正ができる。

立春
旧正月寅の正節。太陽黄経315度の時。寒さが厳しい中にも春の気が初めて立つ気節。冬と春の分れ目で節分の翌日で、この日を年越しと考える風習がある。
八十八夜、二百十日、二百二十日はこの日が起算日である。

雨水
旧正月寅の中気。氷雪が溶けて雨水が温み、草木の芽生えが生じる気節。

啓蟄
旧二月卯の正節。冬眠していた虫たちもそろそろ入口を開き、地上に這い出してくる節気。

春分
旧二月卯の中気。太陽黄経0度の時。春の最中で昼と夜が等分の時間になる気節。この日より昼が漸時長くなる。彼岸の中日。国民の祝日。

清明
旧三月辰の正節。桜花蘭万、天地万物清心の気が満つる気節。

穀雨
旧三月辰の中気。この頃の春雨は田畑を潤し、穀物の成長を助ける気節。

立夏
旧四月巳の正節。太陽黄経45度の時。春の気が褪せ、爽快な夏の気が初めて立つ。これより四季の夏。

小満
旧四月巳の中気。純陽の気が天地に満ち始め、万物ほぼ満足する気節。

芒種
旧五月午の正節。芒(のぎ)とは麦や稲のような穀物の実の先にある毛のこと。穀物の種を稼ぐ気節。春蒔き小麦を収穫し、稲を植える頃。

夏至
旧五月午の中気。太陽黄経90度の時。昼がもっとも長くなる日。暑さはまだ本格的でなく梅雨の真っただ中。

小暑
旧六月未の正節。日脚が徐々に短くなるが、暑気が徐々に満ちてくる気節。

大暑
旧六月未の中気。暑気が絶頂に達する気節。夏の土用もこの頃。

立秋
旧七月申の正節。太陽黄経135度の時。暑さ厳しき中にも秋の気が初めて立つ気節。これより四季の秋。

処暑
旧七月申の中気。暑さもようやく峠を越して、秋陰の気が満ちてくる。暑さもほぼこれまでという気節。

白露
旧八月酉の正節。いよいよ秋が始まり、野草に白露が宿り始める気節。

秋分
旧八月酉の中気。太陽黄経180度の時。秋の最中で昼と夜が等分の時間になる気節。この日より昼の時間が漸時短くなる。彼岸の中日。

寒露
旧九月戌の正節。朝露を踏むと一段と冷たくなり、秋の深まり行く気節。

霜降
旧九月の中気。秋の気も徐々に去り、朝霜の便りが聞こえてくる季節。

立冬
九十月亥の正節。太陽黄経225度の時。秋の気も去り冬の気が立つ気節。

小雪
旧十月亥の中気。冬の気が徐々に進み、寒い地方からは雪の便りが聞こえ始める

大雪
旧十一月子の正節。北風が日増しに強くなり、しばしば降雪をみるようになる。

冬至
旧十一月の中気。太陽黄経270度の時。昼がもっとも短くなる日。寒さはまだまだ続くが、これより徐々に日脚が延びてくる。

小寒
旧十二月丑の正節。寒の入りともいい、寒気いよいよ強まり降雪も多く、寒風も激しい気節。

大寒
旧十二月の中気。厳冬酷寒で寒気甚だしき候ではあるが、春遠からじの気節である。