九気の示す現象ー三碧木星

三碧木星 (震-雷)

天 象
春・晴れ・雷鳴・雷雨・駿雨・稲妻・地震・噴火・三月(卯月)・午前五時より午前七時(卯刻)・東方三〇度

色・数
藍・青・薄みどり・三・八

象 意
晋・震・雷・音・虚・創始・発見・発明・革新・発育・顕現・露見・新説・鋭敏・果敢・率直・迅速・雄弁短気・病癖・偏屈・詐欺・驚愕・爆発・騒動・音・声・楽器・電気・火事・成長・伸びる・進む・独立・向上心・伝言・嘘・喧嘩・銃声

人 物
長男・青年・祭主・賢者・聾者・唖者・雷親爺・どもり

職 業
報道関係・マスコミ関係・電波・電気関係の業務・音楽・楽器関係の業務・講釈師・バンドマン・チンドン屋・青果商・植木商・寿司屋

身 体と疾 患
肝臓・神経・脛・気管支・喘息・百白ぜき・ヒステリー・ノイローゼ・不眠症・小児麻痔・胆のう炎・打身・リユウマチ・脚気

場 所と建 物
三角形の土地・震源地・戦地・演奏会場・射的場・発電所・電話局・放送局・青果市場・森林・並木・原野・春の田園・火薬庫

具象
楽器一切・電気製品一切、花火・風鈴・鐘・木魚・爆発物

食物
酢のもの・柑橘類・海草類・野菜

植物
植木・盆栽・海草・茶

動物
竜・駿馬‥つさぎ・ひばり・目白・百足虫・蛙・鈴虫・松虫・きりぎりす・螢・蝉・蜂    三碧木星

三碧木星

三碧の定位は東です。東は夜の明ける所です。季節で言えば春です。暗かった地上に光がさし、眠っていたものは眼を覚まします。

易では「震」と表現しています。農とは、勢いよく、烈しく活動する雷の事です。雷が鳴れば、陽気が発生して春になります。春になれば地上の全ては、冬の眠りから覚めて活動を始めます。

三碧は、活動開始、物が発動する時の諸現象の集大成です。それ故に、若さ、生長、活動、進むなどの意味を持つのです。

三碧が遁甲している方位に移動出来る人は、本命、又は月命も共に九紫・四線・一白の人です。

一、晋

「晋」は進むという意味ですが、単に前に出るだけの進むではなく、暗い地上に太陽が現われて、上空に昇り進んでゆくと同時に、四辺を限なく明るく照らし、万物の生長してゆく姿を形容している言葉です。エネルギーに満ちた、若さと、活力の濡っている姿です。それは、三碧そのものです。

二、顕

三碧の主な作用の一つに「顕」があります。顕とは、表わす、明らかなどの意味があります。

太陽が昇るにつれて、周囲が明るくなり、今迄隠れていたものが明らかになる様をいったもので、例えば自己の才能の発見とか、学説の発表とか、あるいは伸び悩んでいた事業が、発展、生長するなどの作用も顕の作用です。意識しなくても、三碧の顕の作用を受けると、何となく形になっていなかったもの、あるいは、底の方に沈んでいたものが浮かび上って来るように、はっきりと形になって現われてくるのです。

三、音・声

春になって地上の万物は、一斉に活動を開始します。眠っていたものは、一斉に眼を覚まします。四辺は賑やかになります。   三碧が支配する現象の一つに 「声」・「音」があります。物が発動する時は、必ず音を発するものです。物の動き、始め、には音がつきものです。三碧とは、物が初めて形になって現われて来た現象です。従って三碧には、「創始」の意味もあります。

春の初めの雷鳴、震動、発光等から、発電電気、音声、言葉等の音に関するものは、三碧が司どっています。

四、人物   東、あるいは三碧が遁甲している方位に移動すると、必ずといっていいほど、若い男性、あるいは長男、長男の役目をしている人と縁が出来るものです。長男とは家を継ぐ人の事です。例えば長男が家を出てしまい、二男か三男が、家の業を継いだとすれば、その人は長男相の人といえるでしょう。長男相の人物を三碧星の人物といいます。

又、若い人をなぜ青年というのか、といえば、「青」は三碧が司どる色だからです。三碧の象意である晋も創始、発明、革新も若い三碧星の青年によって始めてなされるのではないでしょうか。