相生・相尅吉方位-大歳・月建(14)

吉方位

一、大歳・月建

毎年・毎月の十二支の所在方位を言います。例えば昭和五十五年は申年ですから、申の方位である西西南、五十六年度は酉年ですから西方が大歳です。この方位に移動・移転すれば普通の書方よりも数倍も強力な吉の作用がありますから、自分の本命と相生の関係にあたれば、すばらしい吉祥に恵まれます。では昭和五十五年庚申年について、調べてみましょう。中が大歳となりますから、西西南は五十五年度の大歳となります。然し同時に、五十五年は二黒中央の年ですから、西南には八白暗剣が遁甲しています。

暗剣殺と大歳が重なった時は、非常に強い凶作用がはたらきます。いくら大歳だと言っても絶対に用いるべきではありません。

大歳・月建の方位に自分と相生する九気が遁甲していて、他に凶作用を持つものがなければ、移動・移転は非常に恵まれた条件を持ちます。然し、注意しなければならない事は、吉の現象があまりにも強過ぎるので、体力の衰えている人、老人・子供・過去に非常に悪い凶方を用 いていた人などは、ともすると負けてしまう事がありますから、一度軽く書方を取ってから用いるようにした方がよいと思います。

大歳の方位に生えている木を引き抜いたり、植え代えたり、家を壊したりする事も絶対に控えなくてはなりません。

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