本命一白水星の人
本命一白水星の人、あるいは、生年一白水星の人は、といって判断する事は非常に困難ですし、又、非常に危険な事です。なぜならば、大まかに考えても、地球上の九分の一の人は、一白水星であると考えられない事もないからです。
一白水星の人の中には、子年・卯年・午年・酉年の人もいますし、又生まれた月の九気も、無視するわけにはいかないのです。ここでは単に、共通点をひろって述べました。
水は順応星があって、どんな器にも従うといわれています。一白水星の人も又、臨機応変に、どんな苦労にも耐えてゆくだけの辛抱強さを持っています。
一滴の雨が大洋に達する迄には、谷川を通り岩にぶつかり、急流を下るなどの多難な道のりを越えて行かなければならないように、一白水星の人の前途には、、実に多くの困難が控えています。一概にはいえませんが、若い時は、苦労が多いのが普通です。
十人中七、八人迄は父との縁が薄く、特に女星の場合はその傾向が強いようです。肉親から保護され、大切に育てられるよりも、なるべく早い機会に独立した方が早く開運するのです。世の荒浪にもまれ、鍛えられた方が、肉親から学ぶよりも好結果を得られる事が多いでしょう。
友交関係も広く、自然にかけひきを心得ていますし、持って生まれた知恵がありますから、商貫は上手です。
知星的な上に理星が強いですから、一方では冷たいと思われますが、情けに厚いのも抜群です。ただし時としては、物の一端しかみない偏った所もないではありません。
星格は落ちついたよく気がつく人が多いようですが、少々秘密主義の所があり、なかなか本心を人に打ち明けません。従って異星関係も人に隠れて交際をしたりするので、誤解の種となったりします。
中年を過ぎると安定期に入り、数々の苦労が報われて、幸せな晩年を送るようになるでしょう。