四、的殺
的殺とは、自分の本命が遁甲している向い側を犯す事を言います。
例えば昭和五十五年は二黒が中央に坐しています。この年にもし七赤の人が南に行くとか、九紫の人が西に移動すれば、本命的殺となります。この方位に移動する、あるいは新築するなどすれば、自分自身が原因となって損害・失敗・争いを起します。「的」とは目的の事です。的殺とは目的を達する事が出来ないと言う意味です。この方位を犯せば、バランスが崩れ、いくら努力しても空まわりをするだけで、結果的には大きな損失を被ります。この現象は月命でも同じです。特に十六・七歳位迄の幼少年期は本命よりも、月命を重視しますから、月命的殺も充分注意しなければなりません。
人生にはいくつかの目的があるものです。目的があってこそ希望や生きがいを覚えるのです。とかくこの的殺はうっかり忘れられる事があります。
中年以後、人生の半ば以上を過ぎて晩年にある人、隠退してしまった人はともかく、これから人生競争のスタート台に乗ろうとしている人、あるいはもう乗ってしまっている人達にとって大変重要です。
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