盛運期<遁甲>(05)

第一盛運期

第一盛運期

第一盛運期

本命が西南に遁甲した時を第一盛運期と言います。開運に向って第一歩を踏み出した所です。盛運の始まりでもあります。昨年迄は衰運の極にあったのですが、先の見通しも明るくなって来ました。周囲からも援助され、勤労意欲も湧いて来ます。身体的にも弱かった人が健康になって来ます。黙々と忍耐強く仕事に従事します。

企業経営等は、資金面の不足があって苦しい時ですし、又従業員問題で頭が痛い時です。

然し経営方針が堅実になって来ますから、将来に楽しみがあります。一般に金銭面ではまだ期待出来ません。

八白土性の人は、西南に遁甲すれば必ず暗剣殺がつきますので、とかくトラブルに巻き込まれるとか、不動産問題、職業上の問題、家庭内部のゴタゴタに悩まされます。

第二盛運期

自分の本命が東に遁甲した時、発想・発見・顕現の作用が起る所です。新しい計画を立てたり、将来の発展への道を見出す時です。東は陽の昇る所ですから見通しも明るく、何よりも勢いがついて来ます。然し過去の損失を取りかえそうと、焦ったり、無理をするとつまずき易い事も忘れてはなりません。

身体的には、内攻し、潜伏していた病が出て来たり、あるいは今迄解らなかった病源が現われて来る事もあります。
精神面では、隠れていた素質、才能が浮び上って来て認められます。

運勢的には、過去の善行が現われて世に認められたり、あるいは隠していた悪事が浮び上って来たりします。今迄見えなかった相手が現われて来ます。

一白水性の人は東に遁甲すれば、必ず暗剣殺がつく事に注意してください。

第三盛運期

自分の本命が東南遁甲した時……最盛期。

今迄伸び悩んでいた事や、足りなくて困っていた事が解決します。ちょうど、春風にのって順風満帆と言う形で、成長発展する時です。精神的にも、物質的にもバランスを得る時です。周囲からも、信用や援助を受けて発展、生長します。昔から「難事の解決は東南遁甲を待て」と言われる位です。然し、勢いにのって行き過ぎれば、将来に悔いを残す事になりましょう。

遠方とノの取引き・交際も成立し、社交も忙がしくなる時です。

独身の人には、配偶者を得る喜びがあります。

三碧木性の人には、この時必ず暗剣殺がつく事に注意しましょう。

第四盛運期

本命中央遁甲の時……盛運の極です。

絶頂期であると思ってよいでしょう。然し一般の暦には、八方塞りなどといって、嫌われて記されています。なぜかと言えば、過去に取った方位作用が、はっきり表面に出てくる時だからです。過去に書方で移動した人には吉の作用が、凶方に移動した人には凶の作用が出るからです。中央は一番強烈な土の作用を受ける時です。とかく、身体的・精神的・運勢的に変化の多い時です。「陽極わまれば、陰となり。陰極わまれば、陽となる」と言う陰陽思想を、じっくりかみしめてみてください。

気が大きくなって、あちこちと手を出したくなりますが、攻勢に出ないで内部充実を計れば、意外に発展してゆきます。

第五盛運期(第一衰運期)

本命が西北遁甲した時……
登り切った坂の頂上に立っているような状態です。全ての面で充実し、完成し、完全である所です。然し、一番上に立つ事は、次には降りてゆかねばならない所でもあります。その所をよく理解しないで、まだまだ上があると思っていれば坂の上から転げ落ちてしまいます。度を超えたやり過ぎ、使い過ぎをすれば、平衡を失って転落します。今迄好調の波にのって上って来ましたが、ここでは改めて自分や、周囲を見直して、取捨、進退の道を誤らないようにしなければなりません。

本命が西北遁甲の時は、非常にむずかしい時です㌣ともすれば、増長し、憤心して自分を指導してくれる人に背きたくなります。自二止したくなるとか、自主性に目覚める事は、悪い事ではないのですが、柔軟性を失わないように心がけるべきです。

七赤金性は西北に暗剣殺を持って遁甲する事に注意しましょう。

>>遁甲<衰運期>