九気の示す現象ー四緑木星

四緑木星 (異-風)

天象
曇り・風・晩春・四月・五月(辰月巳月)・午前七時~九時(辰刻)・午前九時~十一時 東南方六〇度

色・数
緑・青・白・三・八

象意
風・呼吸・開運・遠方・往来・通知・広告・宣伝・評判・縁・信用・斉う・仲介・取引き・成長・迷い・景気・活動・盛況・風俗・交通

人物
長女・尼僧・旅人・道に迷っている人・仲介人・案内人・外交員・訪問者・商人

職 業
出版・貿易・運輸・宣伝・広告・商社・製紙・紡績・材木・家具・建具・大工・仲介業・行商・そば屋・   翻訳

身 体と疾 患
皮膚・毛髪・小腸・大腸・股・左手・神経・気管・呼吸器・動脈・筋・気管支炎・流行性感冒・伝染病・肺炎・神経痛・リユウマチ・腸疾患・皮膚炎・わきが・噛息・破傷風

場 所と建 物
平地・原始林・道路・空港・船着場・ゴルフ場・切通し坂・出入口・貯木場・郵便局・旅館・そば屋・飛行場

具象
扇風機・団扇・扇子・送風機・火吹竹・フイゴ専属に関係あるもの一切・糸・紐・帯・電線・レール・針金・ロープ等長い物一切・紙・書籍・文房具・木工品・家具・香水・織物・風船・飛行機・たこ・ブランコ・煙

食 物
麺類・芋・大根・燻製晶・鰻・どじょう・長ねぎ・穴子

植 物
松・杉・百合・栗・蘭・香木・菖蒲・つた・朝顔・へちま

動 物
鳥・蝶々等空を飛ぶ動物一切・蛇・太刀魚・キリン・みみず

四緑木星

先天定位盤 後天定位盤

四緑の定位は東南です。先天盤では東南は七赤です。七赤は後天盤では西にいますが、先天盤では西は一日となっています。

このように四緑には必ず一白と七赤が、表になり裏になって絡みあっています。金(七赤)は水(一白)を生じ、水は木(四緑)を生ずという具合に常にグルグルと回転し、切っても切れない縁によってつながっている事に注意してください。

四緑を季節で表わせば春の盛りです。草木は繁茂し、動物は成長して形態が整い、充実しきっている時です。生活面では、交際、取引きなど、人の往来も活発になり、世間の信用を得て、物事すべて順調に運ぶ時です。けれども調子にのりすぎて、どんどん手を拡げると収拾がつかなくなる事には、注意しなくてはなりません。

始めがよくても終りが悪いのは、四緑の滅気の特長です。浮かれ過ぎて、あちらこちらと気まぐれに手を出して、結局は一つも成功出来ずに終る事も少なくありません。

又、せっかく成功のチャンスを目前にしながら、決断力がないために、信用を失う事もあります。

一、調う

調うとは本来は「斉う」と書きます。物事をまとめる、そろえる、決める、きちんとするなどの意味で、足りないものを補うという意味があります。

生れ年が何であろうとも、四綠の、あるいは東南の生気を受けている人は、細かい心くぼりをして、きちんと物事の整理をするようになります。縁遠い人や、女性らしい潤いを持たない人が東南、あるいは四緑の方位を吉方で用いれば、女らしくなり、良縁を得る事が出来るのもすべて、「調う」の作用です。

世間的な信用を得たり、人から援助を受けるため、繁栄し発展してゆくのはすべて四綠の生気のはたらきによるものです。この四緑のはたらきは素晴らしいものがあり、たとえば自分の本命の向い側に四綠が遁甲している日は、こちらが何かしようとすれば、相手の方がどんどん世話してくれるほどです。

二、縁

四綠本来のはたらきは「縁」です。易では四緑を巽といい、「風」を現わしています。風は定まった場所には止まらず、往ったり、来たり絶えず動いているものです。

四綠のはたらきも風のように、絶えず動きまわって人と人の縁を結ぶ(一白)のです。それはちょうど、蝶や蜂が花の間をとびまわって花粉を運び、結合の媒体となっているのと同じです。

縁結び、又は縁切りの神様を弁天様と呼んでいます。弁天様の 「弁」は、「わきまえる」「つとめる」の意があります。結ばれれば、不幸になる縁は切り、幸せになる縁は結ばれるように導くのが弁天様の本来です。生気四綠のはたらきも、まったくこれと同じです。

三、人物

四緑が表わす人物は適齢期、あるいは相続縁を持つ女性です。易では「四綠をもって長女となす」といわれています。

長女とは一番最初に生れた女の子というよりも、家を継ぐ責任を持っている娘と解釈した方がよいでしょう。なぜならば、たとえ長女であっても家を継がない娘もいれば、二女、三女に生れても、家を継ぐ宿命を持っている娘があるからです。四綠の長女とは家を継ぐ運命を持つ女性の事をいいます。

四綠星の女性は自己中心的な所はなく、交際上手で、人と人を結ぶ手助けをしたり、こまやかな愛情を持ったつつましやかな人です。

四綠の方位に移動すれば、このような女性と縁が出来ます。ただし、吉方であるか、凶方であるかによってその係わり方も違うのは勿論の事です。