陰陽五行ー四柱組織の実際例と問題点について(05)

四柱組織の実際例と問題点について

1.昭和二十五年十一月十日午前十一時二十分 東京生まれ経度差十八分(東経139度46分)

庚  寅
丁  亥
己  酉
己  巳

2.昭和十三年五月十七日(昼頃)生時正確でないとき、生時は2つ作ります。全く分らないときは知りえるあらゆる事実から類推します。男性は生まれ年の十干が陽であれば順運、女性は生まれ年の十干が陽であれば逆運

戊  寅
丁  巳
巳  酉
庚  午 (己 巳)

3.昭和四十七年二月五日午前0時三十六分 京都生まれ 年の始まりは立春を以ってします。年の始まりを冬至とする人もおりますので、自分で研究して決めてください。

立春説の場合
辛  亥
辛  丑
丙  寅
戊  子

冬至説の場合
壬  子
辛  丑
丙  寅
戊  子

この命のお子さんは女の子 丙午月丙申日に死亡 「冬至」説ですと心臓病で六月七日に死亡とは思われません。実例が少なく、私は立春説と冬至説とどちらをとるかと言われれば両方見ますと答えますが、立春説の方が事象と結び付けても「理」から言っても合うような気がします。

4.四柱組織の出し方と大運・流年の出し方

先に六十甲子表が掲載されていますが、例えば昭和三年戊辰年に生まれたとすると、己巳、庚午・・・・と癸亥まで続き甲子に戻り、戊辰まで六十年で一回転し、六十一年目を還暦と言っています。月は六十カ月で一回転します。従って、六年目が甲子で始まったなら、甲子に帰るわけです。日は六十日で一回転します。甲子から癸酉までを一旬といいます。ここで四柱干支を組み立ててみましょう。昭和51年4月16日午後2時東京生まれ

干の部分を「天干(てんかん)」自分・身主 十二支の部分を「地支(ちし)」

年   丙辰  (乙癸戊) 親の宮  幼年期
月   壬辰  (乙癸戊) 立地   青年期
日  (戊)戌 (辛丁戊) 配偶の座  壮年期
時   己未  (丁乙己) 子女の宮 晩年期  ( )の部分を「蔵干(ぞうかん)といいます。

中でも自分の生まれた日を「日干(にっかん)」といい、作用が一番強くでます。こうして組み立てたものを「四柱八字」とか「命式(めいしき)」とか「命造(めいぞう)」といいます。天干は地支に根がなければ、ぐらついてすぐ倒れてしまいます。一方、地支は天干に通らなければ、どんな樹木でどんな花が咲くのか、実がなるのか、分かりません。不要なものになりやすいものだと覚えておいてください。天干に地支の蔵干が出ることを「透干する」あるいは「透出する」といいます。天干にあるものの根が地支にあることを通根といいます。

次は運の出し方です。運とは行路なりといわれ、古書に「命のよきは運のよきに如らず」とありますが、いくら命が佳くても、行路が悪くては苦労とか災難が多いといいます。大運は十年です。

運は「月支」から引き出します。男女は反対に進むのが条件です。つまり年柱が陽なら(陽干には陽支しか配されません。干支とも陽です。)男命は順行し、女命は逆行します。これと反対に月柱が陰ならば、男命は逆行し女命は順行します。

月支から大運が始まるのは、春夏秋冬の気候(寒・暑・温・涼)の移り変わりを示すもので、運が時々刻々の移り変わりの中で「運ばれて」行き、私たちはある程度の過去と未来を含めて現在という言葉を使っています。この未来の予知を得る上で大運というものが一番大切となります。いってみれば、運命開拓の人生航路上の羅針盤にもたとえられます。

年   丙辰  (乙癸戊) 親の宮  幼年期

月   壬辰  (乙癸戊) 立地   青年期

日  (戊)戌 (辛丁戊) 配偶の座 壮年期
自分・身主
時   己未  (丁乙己) 子女の宮 晩年期

右の命式が

(1)男命の場合の大運(生年干支が陽であるので順)
16 癸巳
26 甲午
36 乙未
46 丙申
56 丁酉
66 戊戌

(2)女命の場合(生年干支が陽であるので逆)
13 辛卯
23 庚寅
33 己丑
43 戊子
53 丁亥
63 丙戌