九気の示す現象ー五黄土星

五黄土星 (中央-土)

天 象
地震・暴風雨・台風・洪水・津波・高潮・冷害・荒天・山崩れ・病虫害・四季の土用

色・数
黄色・五・十

象 意
権力・盛極・偵心・支配・傲慢・中央・土化・潰滅・腐敗・荒廃・崩壊・破産・火災・高熱・爆発・戦    争・反乱・殺害・醜聞・名誉毀損・変死・葬式・自殺・古い問題の再燃・旧病の再発

人 物
帝王・支配者・総理大臣・中心人物・親分・盗人・犯人・狂人・暴力団・変死人・浮浪者・汚物処理人・居候・劣等人格者

職 業
廃品・塵填・汚物処理業・高利貸・葬儀屋・屠殺業・家畜業・清掃業

身 体と疾 患
牌臓・心臓・顔の中心部・高熱病・ 癌・潰瘍・腫物・心臓病・化膿性疾病・伝染病・中毒・糖尿病

場 所と建 物
未開地・不毛地帯・中央部・火葬場・墓地・戦場・火事場跡・便所・汚物処理場・屠殺場・廃屋・廃寺・旧家

具 象
古物・廃品・ぼろ・古い家宝・古着・遺書・不用品・売れ残り物・粗悪物

食 物
酒粕・納豆・味噌・甘味類・残飯・腐敗食品・出しがら

動 物
毒虫・害虫・毒蛇・猛獣・ノ狂犬

植 動
毒草・毒きのこ

五黄土星

五黄土星の定位は中央です。「黄」という字は、物事の中心を司どっている物につけて使用した事があるのです。

中国では、専敬の対象・崇拝の対象となる人をたとえば、黄帝・黄老・黄神と呼んでいました。日本でも、テレビでおなじみの水戸黄門があります。その他バ黄道吉日、黄白、黄金等は広く使われていた言葉です。いずれもおめでたい時に使ったり、大切なものを呼ぶのに使っています。

然し、一方では、黄泉路、黄土等の死後の世界を象徴するものに使っています。両方とも、五黄の意味を現わしているのです。

五黄土星は、地球の中心力となっている、非常に強大な土星熱エネルギーとして考えられています。このエネルギーが地球の内部(中心部)で均衡を保っている間は盛極を司どっています。

最も栄えた時代を黄金時代というように、あらゆる物事の完成、充満等を支配するのがこのエネルギーです。それだからこそ、「黄」を使って、中心人物や、物事の中心となるものを表現したのでしょう。

ところが、どんなものでも完成の極に達したものは、いつ迄もそのままの状態でいられるものではありません。必ず衰えてくるのは自然の姿です。

中心部に充満したエネルギーが、加熱によってバランスを崩し、分裂作用を起こせば殺気となり、地球上のあらゆるものに影響を与えます。その作用は強烈で、対象となるもの全ては、腐敗現象、分裂作用を起こします。すなわち生あるものを亡ぼし、形のあるものを破滅させ、美しいものを汚し、清らかなものを腐らせます。

大体「黄色」は金色やクリーム色などの美しい色は別として、人間の意識に危険信号を送る色なのではないでしょうか?

例えば交通信号、工事現場の危険表示、登校児童の帽子、傘の色等の危険を知らせる色はなぜか黄色です。

五黄の「黄色」も同じ事で、「近づくな!」と教えているのだと思えばよいでしょう。

五黄土星が遁甲している方位は、五黄殺といって強烈な腐敗作用を持つ殺気がみなぎっている方位です。また、五黄の反対側は、暗剣殺と呼ばれている分裂・破壊の作用を持っている大凶方位として恐れられています。

五黄殺気は土星の腐敗作用を持ちますから多くの場合、急激に変化の来る事は余りありません。徐々に、ダラダラと憤性的に作用が浸透してゆきます。然し、暗剣殺の方は、またの名を刃殺といわれるように、まるで刃物でも使ったようにズバリと急速に災難をもたらします。しかも、五黄穀が自壊作用であるのに反して、すべて他動的に災害を受けます。

一度五黄殺気が身についてしまえば、これを除く事は井常に大変です。日が経つにつれて、様々な形で現われて来ます。経済的には失業、倒産、失敗、名誉毀損。健康面では、下腹部の高熱をはじめ、体内の毒素による発病、腐敗現象が起こります。精神面では、まずやる気が失くなり、まともな考え方を失ってゆきます。非常に欲が深くなり、残酷な気持に支配されて、乱行、暴虐な態度をとるようになり、せっかく持って生れた才能を腐らせて、亡びてゆくのは避けられないでしょう。

これらの作用を消すのには、何度か吉方を取る事ですが、いくら吉方を取り直しても、忘れた頃にひょっこり現われて来るのが特徴です。

買物をする場合でも、五黄の方位で買えばキズ物か売れ残り物であったり、食物なら腐った物である場合が多く、無駄な金銭を使う事になります。

人を訪ねて行けば留守である事が多く、旅行に行けば、腐った物を食べさせられたり、物を失くしたりします。その上、出先きで喧嘩にまきこまれたり、嫌な事にあって気分をこわします。