相生・相剋-破殺(12)

五、破殺

年・月・日の盤上には歳破・月破・大歳・月建・天徳等が記されています。「破」とはいわゆる凶方位で「大歳・月建・天徳」等は書方位です。これらを知るには九気盤だけではなく、更に十二支を配置した盤を見る必要があります。その年の十二支が在所している反対側が「破」となりますから、単に二黒の年は……、三碧の年は………だけではなく、中の二黒、辰の三碧の年とよく注意して見てゆかなくてはなりません。

十二干支対沖図

例えば昭和五十六年一日水性辛酉年では、酉の方位(西)は大歳と言って大書方です。運勢面、身体面にすばらしい作用がありますから、自分の本命と相生の関係であれば吉祥が相継ぎます。然し、卯の方位(東)は歳破といって凶方ですからたとい九気が相性であり、書方であっても様々な障害が起り、特に事業や家庭間題には最悪の方仔となっていますから、絶対に歳破の方位に向って移転・新築・開店・入院等は避けなくてはなりません。

破殺

では、五十五年二黒土性庚申年はどうでしょうか。串の方位(西西南)は大歳ですし、寅の方位(東東北)は歳破となっています。五十五年度は西南に八白が遁甲し暗剣を持っています。暗剣を持っているのほ八白であって、申ではないではないかと考える人もあるかも知れません。然し八白暗剣を無視するのは、非常に危険です。

一方寅の方位は五黄土性が殺気を持って遁甲しているではありませんか、年の破殺と五黄殺気が充満している方位です。その破壊力の恐ろしさ、腐敗力、分裂力の凄まじさほ、充分理解出来ます。

破殺の作用は年ばかりではなく、月にも及んでいます。月の破殺ほ月破と呼ばれています。やはり年と同じく月支の反対側の方位を言います。その作用は歳破の十二分の一で、健康とか運勢とかがすっきりしないで、もたもたしている位にとどまります。

歳破・月破方位表
年・月
方位