気学とは(01)

一口に気学といいますけれども気学の気とは何なのでしょうか。まず私達の身体を科学的に分析してみましょう。それは肉眼では見る事の出来ない細胞といわれている微粒子の集まりによって構成されていて、十三種類の元素に分けられるという事です。又「ひと」とは、二本足で直立し手を使い知能があり、言葉を持つ動物であると辞典に書いてあります。

成る程、肉体を分析すればそうかも知れませんし、物理的に観察すれば、その通りでしょう。然し私達の個々の素質、才能あるいは性格等を分析するのは科学の分野において果して可能でしょうか。又、例えば哲学者のように偉大なる命題をかかげて沈思黙考する事わのれで、己の人生の全てを把握する事は可能でしようか?

人間の素質とか個性とか、未来の運命とかは直接手で触れる事などは出来ないのですから、いくら観察してもわかるはずはありません。ではどのようにしてその手がかりを得る事が出来るかを考えてみましょう。

私達が生活している周辺の空間には眼で見る事の出来る光線や、感じる事の出来る空気の流れ、音、温度等、色々の自然現象があります。然し、それよりもはるかに多くの見る事も感じる事も出来ない地球外部の空間から送られて来る宇宙線(気流電磁波・放射線等)がいっぱい密集しています。これらが「気」いうものです。気学ではこれらを九種類の系統に分けて、一白水性→ 二黒土性、三碧木性、四緑木性、五黄土性、六白金性、七赤金性、八白土性、九紫火性と呼んでいます。

一白水性の年には一白性の「気」、つまり一白性の宇宙線、あるいは宇宙エネルギーが地球に充満し、二黒土性の年には二黒土性気が地球を支配するのです。年々歳々、時の流れにつれてあらゆる地球上の万物の運命、動向はこの「気」によって支配されながら、一時も停止する事なしに離合集散、生成流転しています。自分は感じなくても自分の行動、思想等ほ自分に関係の深い宇宙線やエネルギー等に支配され、方向づけられているのです。

それではその一自性の年とか、二黒性の年はどうやって見わけてゆけばよいのか、そして又、どのような作用があるのかを順を追って説明してゆきましょう。

>>気学の成立